ニキビの原因に思われがちなアクネ菌。
実は、アクネ菌はニキビの本当の原因ではありません。
それどころか、アクネ菌は肌に必要な皮膚常在菌なのです。
ニキビの本当の原因
結論から言うと、ニキビの本当の原因は「毛穴の詰まり」です。
その理由はニキビ(赤ニキビ)が出来るメカニズムを見ればわかります。
ご覧の通り、まずは毛穴が詰まり、それからアクネ菌が増殖しています。
毛穴が詰まらず、皮脂が適度に排出されていれば、アクネ菌が異常に増殖することは無く、ニキビにもなりません。
ニキビの本当の原因はアクネ菌ではなく、毛穴の詰まりなのです。
毛穴の詰まりを防ぐには
毛穴が詰まる原因は色々あります。
皮脂の過剰分泌、ホルモンバランスの乱れ、古い角質、角栓、メイクなどの汚れ残り、年齢などなど。
生活習慣や食事の乱れ、ストレスも結果として毛穴が詰まる原因になります。(皮脂の過剰分泌やホルモンバランスの乱れに繋がるため)
毛穴の詰まりを防ぐには、まず生活習慣や食事を見直し、適度な運動を取り入れ、ストレスを減らさなければなりません。
次にメイク、スキンケア、洗顔を自分の肌に合った方法にする必要があります。
なんか漠然としていますが、肌質や体質、生活習慣には個人差があるので、決まった答えがありません。
色々と調べ、試行錯誤しながら、自分に合った方法を見つけてください。
アクネ菌の正体
冒頭でもお伝えした通り、アクネ菌は皮膚常在菌です。
皮膚常在菌とは、皮膚上にいつも存在している菌のことで、人と共存しています。
アクネ菌もほとんどの人の皮膚や毛穴にいて、重要な働きをしています。
その働きとは、皮脂を分解して脂肪酸を作り、肌を弱酸性に保つ働きです。
肌が弱酸性に保たれると、外から来る有害菌の繁殖を防ぐことができます。
以前はニキビの原因と思われ、嫌われていたアクネ菌ですが、実は人にとって必要な菌なのです。
「毛穴の中まで洗う」に違和感
洗顔料や洗顔用品の宣伝を見ていると、「毛穴の中まですっきり」みたいなイメージを使っているものが多いように感じます。
毛穴の中は皮脂で満たされている状態が自然なので、毛穴の中まで洗う必要があるのか疑問です。
確かに、毛穴の中まで洗えばアクネ菌は減りますが、アクネ菌はニキビの本当の原因ではありません。
いつも毛穴の中まで洗っていると、肌が乾燥した状態になり、皮脂の過剰分泌を引き起こし、毛穴が詰まる原因になる可能性も考えられます。
ニキビを減らすつもりが、逆にニキビを増やすことになっているかもしれません。
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