肌荒れでお風呂に入るのが「嫌だな」と思ったことはありませんか?
もしくは、肌が乾燥しているから「早くお風呂に入りたい」と思ったことはありませんか?
どちらも、入浴中や入浴後に辛い思いをすることがあります。
自身の経験をもとに、苦痛を和らげるお風呂の入り方をご紹介します。
毎日、洗剤で肌を洗わない
石鹸、洗顔料、シャンプー、ボディソープなどの洗剤の使用は、必要以上に肌の油分である「皮脂」を落としてしまいます。
それが原因で、肌が乾燥している人が少なくありません。
しかし、洗剤で肌を洗うことは常識になっており、それが乾燥の原因の一つだと、多くの人が気付いていません。
洗剤の使用を減らすことで、肌の乾燥が改善する場合があります。
※手、足、デリケートゾーンなどの感染症を起こしやすい部位は石鹸等をご使用ください。
熱いお風呂に入らない
水は温度が高くなるほど、油を溶かす性質があります。
そのため、温度の高いお風呂に入ると、皮脂が落ちやすくなり、肌が乾燥しやすくなります。
ぬるめのお風呂(40℃以下)に入れば、皮脂を落とし過ぎずに入浴することができます。
(寒い冬場はなかなか厳しいですが…。)
しみにくくもなる
肌に傷があると、水やお湯がしみて辛いものです。
実は、水の温度は体温に近くなるほど、しみにくくもなります。
そういう面からも、ぬるめのお風呂はおすすめです。
肌がかゆくても熱いお風呂に入らない
アトピーなどで全身がかゆいとき、ざっと熱めのお湯を掛けると、かゆみが引いて気持ちいいものです。
経験した事がある人ならわかると思いますが、これはなかなかやめられません。
ですがやはり、熱めのお湯は皮脂を落とし、肌を乾燥させやすくします。
できるだけ、いや、可能な時は少しでも、ぬるめのお風呂に入って肌の回復を優先させましょう。
※ここでの「熱めのお湯」とは、42~45℃の温度を想定しています。それ以上の温度になると危険ですのでご注意ください。
長風呂をしない
皮脂が落ちるのはお湯の温度だけではありません。
お風呂に浸かっている時間、シャワーを浴びている時間も関係しています。
つまり、入浴時間が長くなるほど、皮脂が落ちて肌が乾燥しやすくなります。
長風呂はお肌にとって、あまり良くないのです。
湯舟に浸かる時間は、ぬるめのお湯で15分以下が目安です。
さら湯に入らない
「さら湯」とは、入浴剤も何も入れていない、そしてまだ誰も入っていない、まっさらなお湯のことです。
さら湯は水道水を温めただけですので、塩素も入っています。
このようなお湯は、肌への刺激が強く、皮脂も落としやすく、肌を乾燥させやすい状態です。
お風呂に入る時は入浴剤を使用しましょう。塩素も除去してくれます。
でも、やっぱり、あったかいお風呂にゆっくり入りたい
お肌のことを考えると「ぬるめのお湯」で「短時間」が望ましいことはわかりました。
そうとわかっていても、やっぱり「あったかいお風呂」に「ゆっくり」入りたいものです。
実は少しの工夫で、快適な入浴ライフを満喫することができます。
入浴剤を入れる
上でも書きましたが、お風呂には入浴剤を入れるのがおすすめです。さらに、入浴剤には保湿効果や保温効果があるものがあります。
入浴剤を入れれば、ぬるめのお湯でも暖かく感じられる場合がありますし、肌への負担が軽くなるので多少は長めに入浴して大丈夫でしょう。
入浴剤にも合う合わないがありますので、ご自身の肌に合った入浴剤を見つけて使用してください。
塩を入れる
塩を入れる「塩風呂」も、お肌への負担が軽くなるのでおすすめです。
ビタミンCをひとつまみ入れれば、塩素も除去できます。
ただし、浴槽の金属を錆びさせやすくするなど、デメリットもありますので注意しましょう。
お風呂の温度を一定に保つ
お風呂は入っている内に少しずつ温度が下がっていきます。そのため、最初に高めの温度に設定しがちです。
そうすると肌に負担がかかりますので、温度計でお湯の温度を測りながら、こまめに温度を調整しましょう。
お湯の温度は1℃違うだけでも、快適さが変わってきます。
お風呂にはリラックス効果がある
お風呂の効果は、肌の汚れを落とすだけではありません。
お風呂は心身をリラックスさせ、睡眠の質も向上させます。
ストレスが改善すれば、結果的に肌にも良い影響を及ぼします。
入浴後は
お風呂から上がった後の対策も重要です。
ゴシゴシ拭かない
お風呂に入った後の肌は、皮脂が落ち、角質層が柔らかくなっているため、傷がつきやすい状態です。
その状態の肌をタオルでゴシゴシ拭くと、肌荒れを引き起こしたり、悪化させてしまいます。
柔らかいタオルで優しく拭くようにしましょう。
すぐ保湿
体を拭いたら、できるだけすぐに保湿剤を顔や体に塗って保湿するようにしましょう。
保湿せずに放っておくと、肌からどんどん水分が蒸発して乾燥してしまいます。
早めの保湿を心がけましょう。
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